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【スマートフォンでの情報収集に関する定点調査2021】スマートフォンの利用時間は昨年に続き1割増、SNSが利用時間の拡大をけん引メディアジャンルはコロナ禍2年目で巣籠もり需要に変化

データマーケティング支援のGlossom株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:足立 和久、グリー株式会社100%子会社、以下「Glossom」、読み:グロッサム)はスマートフォンユーザーの情報収集動向を時系列に分析する「スマートフォンでの情報収集に関する定点調査」を全国の10代から70代の男女1,442名に実施いたしました。本調査は、SNSやサーチエンジン、メディア、動画サービスの利用率や利用時間を性年代情報と掛け合わせることで、現状の動向やスマートフォンユーザーの意識の変化をとらえることを目的とし、2019年より実施しています。

■総括
今回の調査では情報収集だけでなく利用者自身が情報の発信者としてスマートフォンを利用する時間が増加している実態が明らかになりました。スマートフォンにおける情報収集動向では、昨年から引き続き1日の平均利用時間が2020年「126.6分」から「136.3分」と7.6%増加しています。要因としてはSNSの1日の平均利用時間が2020年の「67.1分」から2021年「77.8分」と15.9%増加しており、その中でも特にInstagramが利用時間の増加をけん引しています。
またInstagramは、ユーザーが発信を行う割合が43.7%と他SNSと比べて高いことが特徴で、発信者の利用時間が長いことからInstagram全体の利用時間を押し上げています。

■調査結果詳細
1.スマートフォン利用時間、サービス分類別利用時間と利用率
情報収集におけるスマートフォンの1日の平均利用時間は「126.6分」(2020年)から「136.3分」(2021年)と7.6%増。
利用サービスをSNS、サーチエンジン、メディアで分類し、利用実態を調査したところ利用率ではメディアが79.6%と最も高く、約8割のユーザーがメディアを利用している実態が明らかとなった。利用時間においては昨年から引き続きSNSが増加傾向で「67.1分」(2020年)から「77.8分」(2021年)と2020年から15.9%増加し、3分類の中でも最も長かった。

情報収集におけるスマートフォンの1日の平均利用時間の推移

▼サービス分類別の利用時間と利用率(2021年)

▼SNS利用時間と利用率の推移

SNSの中でも、特に今年度はInstagramが利用時間増をけん引し、1日の平均利用時間は「21.6分」(2020年)から「33.5分」(2021年)と54.7% 増加した。また利用率は43.8%(2020年)から50.2%(2021年)に6.4ポイント増加し、半数以上のユーザーがInstagramを利用している実態が明らかとなった。

▼Instagram利用時間と利用率の推移

2,FacebookInstagram、LINE、TikTok、Twitter、YouTube無料年代別利用実態

SNSの総利用時間は全年代で増加し、その中でも昨年は10代女性の利用時間の伸びが大きかったが、今年度は20代に世代が変わり、一人当たりの利用時間が10代を超えた。
SNSの利用率に関しても20代の男女ともに2019年の調査以来最も上昇、90.3%と全年代の中で最も高かった。

▼SNS利用時間の推移(性別・年代別)


▼SNS利用率の推移(性別・年代別)

SNSの利用時間ではYouTube2020年から引き続き増加傾向を維持、TikTokではけん引していた1030代の利用時間が減少し、若年層離れの傾向がみられる。YouTube2020年から引き続き利用率が上昇傾向、特に10-30代の利用率が上昇している。また、Instagramは全年代で利用率が上昇した。

▼年代別Facebookの利用時間と利用率の推移


▼年代別Instagramの利用時間と利用率の推移


▼年代別LINEの利用時間と利用率の推移


▼年代別TikTokの利用時間と利用率の推移


▼年代別Twitterの利用時間と利用率の推移


▼年代別YouTube無料の利用時間と利用率の推移

3,FacebookInstagramLINETikTokTwitterYouTube無料での情報発信の状況

今年度よりSNSの情報発信についての調査を開始した。SNS利用者の中の発信者の割合はInstagram43.7%、次いでTwitter36.5%とInstagramが最も高かった。TikTokの発信者の割合は12.3%と低く、発信のハードルが他SNSと比較すると高いと考えらえる。

▼SNS別利用者内発信者率

発信ありのユーザーと発信なしのユーザーとの利用時間を比較すると、発信ありのユーザーの方が利用時間が長く、一日当たりの平均利用時間が40分を超える。発信者の割合が高いInstagramでは発信者がInstagramの全体の利用時間を押し上げている。

▼発信有無によるSNS別利用時間

4,新型コロナウイルスによる生活の変化の影響

メディアの利用動向としては、総合ニュース系メディア(Yahoo!ニュースやSmartNewsなど)は特に10-40代で昨年から引き続き利用率が上昇した。一方コロナ禍で2020年は全ての年代で利用率が上昇した映画、音楽、ドラマ、エンターテイメント系メディアは全ての世代で低下した。

▼メディア別利用率の推移

▼総合ニュース系情報メディア利用率の推移(性別・年代別)

▼映画、音楽、ドラマ、エンターテインメント系メディア利用率の推移(性別・年代別)

また、昨年10-30代の女性で低下が見られた美容、ファッション、健康系メディアの利用率が2019年を上回り、20代で旅行、お出かけ、レジャー系メディアの利用率が上昇し、緊急事態宣言1年目の昨年と比較するとコロナ禍の中でも自分磨きや旅行などの外出に対してユーザーの意識が向きつつあると考えられる。

▼美容、ファッション、健康系メディア利用率の推移(性別・年代別)

▼旅行、おでかけ、レジャー系メディア利用率の推移(性別・年代別)

5,企業がSNSで発信する情報への反応

SNSのタイムライン(フィード)上で、自分がフォローしている企業やブランドが発信する情報と、友達がシェアした企業の情報、企業広告への反応の違いを調査したところ、若年層ほど企業が発信する情報に対する反応度合いが高い一方で、自分がフォローしているアカウントと企業広告との間で大きな開きがあり、女性の方が年々その傾向は顕著となっている。一方で男性は自分がフォローしている企業やブランドからの発信情報と友達がシェアした企業の情報、企業広告間の反応の差が年々小さくなっており、企業広告も比較的好意的に見ているとことが考えられる。

▼企業が発信する情報への反応率の推移(性別・年代別)

■調査概要

調査対象:日本全国に在住のスマートフォンを所有する10代~70代の男女
回答者数:
2021年調査:1,442名、2020年調査:1,442名、2019年調査:2,060
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査時期: 
2021年調査:2021526日(水)~528日(金)
      2020年調査:2020611日(木)~613日(土)
      2019年調査:2019531日(金)~63日(月)
標本構成:男性:721名、女性:721名(10代から70代まで各103人)

1 SNS、サーチエンジン、メディアの分類について
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 2 総合ニュース系メディア分類について
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データ活用に向けた「Glossomデータインサイトラボ」について

当社は企業のデジタルマーケティングの領域において、特許技術※1を活用し、マーケティングデータベースの構築からデータ蓄積・分析・施策立案、実行までを一気通貫して支援しています。昨今スマートフォンの普及により生活のデジタル化が進んだことで、商品購入やサービス利用の前後や経緯、きっかけなど人々の行動をデータ化し蓄積することで、企業はデータから顧客ニーズを読み取り、顧客ファーストかつ効率的なデータマーケティングを行うことが可能となりました。「Glossomデータインサイトラボ」では、チーフデータアナリストの陳野を中心に、様々なデータ分析を行い調査結果を発表することで、企業のデータに基づいたマーケティングを推進します。

1ウェブコンテンツの読了率などからコンテンツをスコアリング(特許:第6347532号、名称:評価装置、評価方法及び評価プログラム)、コンテンツの読まれ方を解析し、自社ユーザーのファン度を顕在化(特許:第6042018号、名称:情報生成装置、方法およびプログラム)、ライターの能力を可視化(特許:第5988345号、名称:評価装置、評価方法、評価プログラム、レコメンド装置、レコメンド方法及び、レコメンドプログラム)

■会社概要

会社名:Glossom株式会社
URLhttps://www.glossom.co.jp/
代表者:代表取締役社長 足立 和久
設立:2007315
本社:東京都新宿区西新宿六丁目181号 住友不動産新宿セントラルパークタワー13F
資本金:1.41億円
事業内容:広告代理事業、マーケティングプロダクト事業、メディアレップ事業